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Ai_Tkgk's Soliloquy

音楽やカルチャーについて、気になることを気ままに書いています。

【Recommend】MONOEYES 「Get Up」

邦楽

 

一聴した瞬間、『あぁ、MONOEYESってこういうことをやりたいバンドだったのか』とニヤリとさせられた。10月24日にMVが公開されたMONOEYESの新曲「Get Up」は、MONOEYESというバンドの方向性を示す楽曲となるのではないか。

ミディアムなテンポに、どことなくもの哀しさを感じさせるイントロから始まる楽曲は、Bメロで一気に明るい展開に。この部分で印象的に繰り返されるのがギターのカッティング音。そして、メンバー全員が楽器を抱えて飛び上がるくらいに振り切れたサビでは、シンガロングポイントもあり、盛り上がること間違いなし。

これまで発表済みの彼らの楽曲ではほぼ使用されることがなかたカッティング音と曲の展開に思い出させられたのが、ミシェル・ブランチの「Everywhere」だった。

本来自由なはずのパンクロックは、ここ数年(もしかしたら00年代初期以降から)そこに集う人たちの間にルールや様式が求められるような「ムラ」に変化しつつあり、ある意味で閉じられた社会になりつつあるのではないか。そして、それに耐えきれず、「ムラ」から出て行ってしまった人も少なくはないのかもしれない。

そんな状況にあって、MONOEYESがやりたかったことは、属性なんか関係なく、誰しもが口ずさみ、体を揺らせて踊り、両手をあげて楽しめる王道のロックンロールなんだと、宣言しているのではないかとしたら、それは考えすぎなんだろうか。

「Get Up」のMVの中には、キッズもいればヘッズもいる。着飾った大人もいればお酒やBBQで盛り上がるパリピもいるし、友人同士もカップルも、もしかしたら家族もいるのかもしれない。このパーティーには、この楽曲を聴く人みんながどっかにいる。そんなあらゆるタイプの人たちが一同に集い、踊り、歌う姿と、繰り返される”Just come around(=顔を出しに来てくれよ)”という歌詞に、そういうメッセージを感じずにはいられない。

実は僕自身、最近「ムラ」的なあれこれに少し疲れてしまって(それは年のせいもあるかもしれないのだけれど)、仕事を言い訳にしてライブハウスから足が遠のいてしまいつつある現状にあったりした。ただ、この楽曲を聴いて、『やっぱり顔を出しに行かなきゃダメなんだなぁ』と思い直した次第。みなさん、またライブハウスで会いましょう!