読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Ai_Tkgk's Soliloquy

音楽やカルチャーについて、気になることを気ままに書いています。

2015年マイベストディスク

企画 邦楽 総括

 この時期に毎年更新している「マイベストディスク」ですが、2015年版も更新します(昨年までのマイベストディスクは以下のリンク先へ)。

 

昨年までは「5枚を選出後、1枚ベストディスクを決定」という形をとっていましたが、今年は「10枚を順位をつけて発表」という形式に変えてみます。

10. 降谷建志「Everything Becomes The Music」

f:id:Ai_Tkgk:20151230005917j:plain

DRAGON ASHのフロントマン・kjこと降谷建志の1stソロアルバム。バンド時の音源と比べて、全体的に穏やか、かつ伸びやかな楽曲が多い感じがします。DRAGON ASHでできないロックをここで自由に鳴らしてるんだろうな。

9. eastern youth「ボトムオブザワールド」

f:id:Ai_Tkgk:20151230010313j:plain

親しき友人の死、長年連れ添った仲間の脱退を踏まえて制作された作品。楽曲中やリリース時のインタビューでも、音楽で食べていく難しさが赤裸々に語られていることもまた、このアルバム全体に流れる「切実さ」につながっているのだと思う。

8. NOT WONK「Laughing Nerds And A Wallflower」

f:id:Ai_Tkgk:20151230010934j:plain

北海道は苫小牧を拠点に活動する平均年齢20.6歳の3ピースバンド。パンクやグランジ、オルタナあたりの影響受けまくりな音だけど、一言で表現するなら「初期衝動」が詰まっているアルバム。そんなアルバムが、元・銀杏ボーイズ我孫子氏が主宰するレーベル・KiliKiliVillaからリリースされてるということもステキ。

7. SANABAGUN.「メジャー」

f:id:Ai_Tkgk:20151230011550j:plain

渋谷のストリート発8人組ヒップホップバンド。ホーンを交え、ジャズのビートを取り込んだ生音ヒップホップを若い世代がストリートで鳴らしてる、それだけでかっこいいのに、アルバム全体としての完成度も高くて、今年後半のドライブはこのアルバムばっかり聴いてました。

6. cero「Obscure Ride」

f:id:Ai_Tkgk:20151230012020j:plain

毎回お手上げのアルバムを出してきたcero。ただ、今作はお手上げのレベル感がぶっ飛んでた。ブラックミュージックへの傾倒を感じさせる色気のあるグルーヴ、にも関わらずどことなく感じる浮遊感。個人的には、もう彼らを「東京インディー」とか呼んではいけないな、と思いました。

5. Ken Yokoyama「SENTIMENTAL TRASH」

f:id:Ai_Tkgk:20151230012401j:plain

横山健の、パンクロッカーだけでない、ロックギタリストとしての一面を見せたロックンロールアルバム。とにかく楽しそうギターを弾いている姿に目に浮かぶ。個人的には、シングルカットされた「I won't turn off my radio」は、BugglesVideo killed the radio star」に対する、彼なりのアンサーソングに思えてならない。

4. LEARNERS「LEARNERS」

f:id:Ai_Tkgk:20151230012820j:plain

松田"CHABE"岳二率いるLEARNERS沙羅マリーのセクシーなボーカルに、Riddim Saunterのリズム隊(TA-1&浜田将充)のグルーヴと、CHIEのギターが乗って、奏でられるロカビリーやロックンロールのスタンダードナンバーたちは、踊らずにはいられない。Ken YokoyamaCHABEくんという、AIR JAMシーンを支えてきた2人が2015年にロックンロールにハマっている状況がとても面白いです。

3. Suchmos「THE BAY」

f:id:Ai_Tkgk:20151230014638j:plain

ラジオで「Miree」を聴いて、一発でぶっ飛ばされた。ACID JAZZやHIP HOPを意識的に取り込もうとしているのではなく、自分たちがやりたいことの中に当たり前に存在しているが如く遊んでいる感じが堪らない。神奈川、その中でも海よりの街出身の人たちが創る音楽って、なんでこう、心地いいんだろうか。

2. YKIKI BEAT「When the World is Wide」

f:id:Ai_Tkgk:20151230015303j:plain

初めてカーステレオから流れてきた「FOREVER」を聴いた時、当たり前のように外国のバンドの曲なんだと思った。もちろん、僕は洋楽と邦楽どっちが上だとか考えたことはないんだけど、とにかく感覚的に「あ、かっこいいバンドだな。どこの国なんだろ?」って思った。それくらい、なんか日本人離れした感性や音を持っているバンドなんだと思う。このアルバム、アナログ盤でも出てくれないかな。

1. WANIMA「Are you coming?」

f:id:Ai_Tkgk:20151230015650j:plain

WANIMAの音楽はとにかく嘘がない。Hi-STANDARDMONGOL800をはじめとするメロディックパンクや、HIP HOPやレゲエの影響が色濃く音に反映されているし、友情や愛情、感謝や性欲も含め、今自分が感じていることはそのままストレートに歌詞に現れている。だからこそ、たった一年足らずで多くの人に愛される存在になったのだと思う。熊本の小さな街からある日出てきて、支えてくれるファンを巻き込みながら、どんどん大きくなっていく彼らの様子を、音楽ライターのDA (@DA_chang) さんがブログ中で彼らをこう表現してる。

俺たちにハイスタがいたように、君たちにはWANIMAがいる。もちろん、これまでもハワイアンとかエルレとかが素晴らしい作品を作ってきたけど、彼らが人気出たのって30歳を超えてからで、ハイスタほど“俺たちのバンド!”っていう感覚を持ちづらかったと思うんだよね。でも、WANIMAはまだまだ若い。26~27とかでしょ? ハイスタが「GROWING UP」出したのとほぼ同じ年だよ。ああ、これからいろんな物語が始まっていくんだなぁ……。

自分たちに素直に、いい曲を作って、いいライブをするWANIMAはきっと、16年ももっともっと仲間を増やしていくんだろうなぁ。