mAi blog

音楽やカルチャーについて、気になることを気ままに書いています。

FUJI ROCK FESTIVAL’15 MY TIME TABEL〜DAY2(7/25)

前回、FUJI ROCK初日のMY TIME TABLEをまとめました。

今回は2日目、7月25日についてまとめてみます。

◼︎11:00〜 Rafven @ WHITE STAGE

Rafvenはスウェーデン出身の"にぎやかし"バンド。2009年、フジロックに初出演した彼らは前夜祭も含め7ステージに登場して次々にフジロッカーを虜にし、現地での物販CD売上記録を塗り替えるという伝説を創っています(ちなみにこの記録は未だ破られていません)。2度目の出演となる今年も沢山のステージに出演が決定済みですが、あえて彼らの中で一番大きいステージとなるWHITEで、どのような盛り上げを見せるのかを目撃したいと思います(といいつつ、前日深夜のCRYSTAL PALACEのライブも見ると思いますが 笑)

◼︎11:30〜 10-FEET @ GREEN STAGE 


大学生の頃(10年くらい前ですが)、八王子の、そう大きくないライブハウスでよくライブを見ていた彼ら。僕からすると「パンクシーンの若手リーダー」みたいな印象が強いんですが、ここ10年で圧倒的な存在感を発揮してシーンを引っ張る存在としてフジのメインステージに登場するとあっては、ぜひ"フロントエリア"で騒ぐしかないという気持ちです(笑)

◼︎12:40〜 RIZE @ WHITE STAGE

2日目は完全にアラサーロック好きホイホイなセレクトじゃないか、とツッコミを入れたいくらいです(笑)。最近はメンバー三人のソロ活動も目立ちますが、ハイスキルな三人が全力で音をぶつけ合えるのがRIZEだと思います。思いっきり晴天の中、アツい音を浴びたいです。

◼︎13:20〜 Hiromi The Trio Project feat.Anthony Jacksons and Simon Phillips @ GREEN STAGE


上原ひろみさんのステージを見ると、目の前に繰り広げられているのはジャズなのか、ロックなのか、まったくわからなくて、ただただ「すごいもんを見てしまった」という圧倒的な衝撃だけが心に残るんです。GREEN STAGEにボーカルなしのグループが出るってこと自体も非常に珍しいと思いますし、そのあたりに関する期待も込めて今回も圧倒されに行ってきます。

◼︎14:20〜 KEMURI @ WHITE STAGE


12年の再結成以来、オリジナルアルバム2枚、幾度に渡る国内ツアーにUSツアー、フェス行脚とまるで若手バンドのように精力的な活動を続けているKEMURI。彼らについてはかれこれ15年、数多くのライブを見てきてるんですがFUJI ROCKでの彼らのライブがNo.1っていう人が多いんですよね、そして僕は見たことがないっていう。。。ゆえに今回はなにを捨ててでも見に行こうと決めていました。久々に全力のスカダンスをかましてきます!

◼︎15:20〜 NATE RUESS @ GREEN STAGE


先行して発売されたソロデビュー盤は彼の所属するバンド・Fun.よりも音数が多くて壮大感が増しているというか、よりQueen色が強くなっているという印象を受けました。せっかくなのでFun.の楽曲披露もないかなぁ、なんてこっそり期待もしています。
※ちなみにサマソニにはFun.のギタリスト・BLEACHERSが出演するのでこちらも要注目です!

◼︎16:10〜 twenty one pilots @ WHITE STAGE


「これぞアメリカ!』と思うようなダイナミックなドラミング(ぜひ映像を見て欲しい)と繊細なピアノ、ボーカル・タイラーのハイトーンな歌声が組み合わさった楽曲達は、日本人が好きなエモーショナルさをどことなく感じさせる素敵なものばかり。2012年の出演時にもダイナミックな演奏が話題になっていましたし、今回もきっと伝説を作ってくれるはずです!

◼︎18:00〜 SUPER FURRY ANIMALS @ WHITE STAGE


演出も含めてライブをひとつのショーとして楽しめるバンドの代表格が、昨年出演したTHE FLAMING LIPSと今年出演するSUPER FURY ANIMALSだと思います。ここに貼ってある今年のグラストンベリーの映像を見ていても、どんなセットをステージに用意してくれるのかも含めて楽しみです。

◼︎19:20〜 deadmau5 @ GREEN STAGE


「ネズミDJフジに登場!」
有名どこのトラックを数曲聞いたことがあるのみで詳しくはないのですが、せっかくの機会ですし、周囲から「ぜひ見るべし」の声も多いのでお酒片手に踊ってきます。

◼︎21:30〜 MUSE @ GREEN STAGE


WHITE STAGEのBELL AND SEBASTIANと迷ってたんです、正直。ただ、世界中のフェスに精通し、友人でもあるFestival Junkieに「今年のMUSEは絶対見た方がよい」とのPUSHを頂きましたので決意しました(笑)。彼曰く、今年のMUSEは世界中のフェスに出演しており仕上がった状態でフジの舞台に立つこと、かつアジアでのフェス出演はフジのみであり気合が入っているとのこと。新作自体もすごく力強い音像が魅力的な作品でしたし、Mercyを大合唱してきます!

 

ということで、二日目は邦楽ばかり、かつほぼホワイトとグリーンの往復になりそうです。そして3日間で一番体力使いそう(笑)

次回は最終日、7月26日のMY TIME TABLEをまとめてみます。

FUJI ROCK FESTIVAL’15 MY TIME TABEL〜DAY1(7/24)

「あといくつ寝るとFUJI ROCK!」

いよいよやってきますね、FUJI ROCK FESTIVAL '15が。昨年に引き続き、今年も4日間(前夜祭含む)フル参加予定です。ということで、各日のMY TIME TABLEを3回に分けてまとめてみます。今回は初日(7/24)です。

■11:30~ STONE FOUNDATION @ RED MARQUEE

イギリスを拠点に活動する7人組バンド・STONE FOUNDATION。ソウルやジャズをベースにしつつ踊れる音楽を奏でる彼ら。
スカ・レジェンド The Specialsの前座を務めあげる生粋のライブバンドであるSTONE FOUNDATIONのライブを、冷えたビールを御共にしつつ、フジロックをスタートさせる所存です!

■12:10~ チャラン・ポ・ランタン @ FIELD OF HEAVEN


PINK FLOYDのデイヴ・ギルモアからの共演オファーを「よくわかんないバンドだから」という理由で断ったという伝説を持つ(?)ももと小春の姉妹ユニット。昭和歌謡を感じさせる楽曲に大道芸にルーツを持つ「見せる」ライブがとても大好きで、行くフェスに出演してる時はほぼ毎回見てます。
フジのステージでどんなライブになるのか、今から楽しみです。

■12:50~ THE VACCINES @ GREEN STAGE


2011年のデビュー以来、音源や動画を追いかけ続けているTHE VACCINES、ようやく見れます!ローファイなサウンドにどこか鬱屈さを感じさせるルックスから醸し出されるギターロックのカッコよさ、存分に味わってきます。

■14:00~ THE DISTRICTS @ RED MARQUEE 


アメリカのインディーシーンを牽引するフィラデルフィアから飛び出した4人組・THE DISTRICTS。世界デビュー盤「A FLOURISH AND A SPOIL」は、どの曲もどことなく甘酸っぱさを感じさせる美メロに溢れていて僕の好みドンズバでした。初日、最も楽しみなアクトの1つです。

■16:00~ the LOW-ATUS @ GYPSY AVALON

f:id:Ai_Tkgk:20150715180728j:plain

The Hiatusの細美武士とBRAHMANTOSHI-LOWによる弾き語りユニット。どちらのバンドも大好きなのに、実はこのユニットのライブは見たことがないのです。ということで、震災復興のために活動している彼らをアヴァロンで見れるせっかくの機会、大事にしてきます。

■16:20~ JOEY BADA$$ @ WHITE STAGE


N.Y.はブルックリンを拠点に活動する若干20歳の新鋭ラッパー。海外のHIP HOPのライブって未経験なんです。このJOEY BADA$$、僕の周りのHIP HOP好きの間で評判がすこぶる良い。ゆえに海外のHIP HOPのライブがどんな感じなのか、彼のライブで体感してくる予定です。

■16:50~ ONE OK ROCK @ GREEN STAGE


ONE OK ROCKがフジのラインナップに並んだ時、結構批判的な声が上がっていたんですけど、僕はすごくアリだなと思っています。最新アルバム「35XXV」は完全に世界を見据えた音作りでしたし(海外版も出ること決まりましたね)、海外ツアーを回って地力を鍛え上げた今の彼らを海外勢と共にフジで見たいって素直に思えます。

■17:50~ ASH @ RED MARQUEE


ASHが帰ってくる!もう他に言うことはありません。みんなとShing Lightを合唱してきます(笑)

 

MOTORHEADハナレグミで悩み中・・・

 

■20:00~ ROYAL BLOOD @ WHITE STAGE


ドラムとベースの2ピースという変わった編成。にもかかわらず、物凄く豊かなメロディがあふれ出てて、彼らの音楽を聞くたびに「ベースってこんなに色んな事ができるんだなぁ」と実感させられます。グラストンベリーのライブ、もう10回以上見てるので、生で体感できるのがとても楽しみです。

■21:00~ FOO FIGHTERS @ GREEN STAGE


初日のトリは間違いなく彼らです。2011年の来日キャンセルからずっと待ってましたから(笑)昨年出た「SONIC HIGHWAYS」の楽曲も聴きたいし、過去の名曲たちの披露も期待して止みません!

 

というのが初日のタイムスケジュールです。FOO FIGHTERS後は主にROOKIES A GO GOに入り浸っているかと。
次回は2日目を更新予定です。

定額制ライブ行き放題サービス「sonar-u」について

ライブにも定額制サービスがスタート!?

2015年9月サービスリリースに向けて、定額制ライブ行き放題サービスである「sonar-u」のプレサイトが6月からオープンしているようです。

定額制ライブ行き放題サービス|sonar-u(ソナーユー)

 15年6月に入り、AWALINE MUSIC が立て続けにサービスを開始し、7月1日にはApple Music もスタートと、ここにきて(海外からはだいぶ遅れを取りましたが・・・)日本にも定額制音楽聞き放題サービスの波がやってきたなぁと思っていましたが、このタイミングで定額制の”ライブ行き放題”サービスまで始まるとは、あまりの速さにちょっとびっくりしました。

サービスの本格開始まではまだ時間があるということもあり、プレサイトでは情報が断片的ではありますが、気になるサービスということもありちょっと調べてみました

「ユーザー」「アーティスト」「オーガナイザー」3方向に向けたサービス展開

プレサイトを見た感じ、「sonar-u」はユーザー、アーティスト、オーガナイザー(=イベンター)の3者に対してサービスを提供しているようです。現時点で把握できるサービス概要を上記3者に分けて以下にざっくりまとめてみます。

対ユーザー

ユーザーは3種類のフリーパス期間(1ヵ月、2カ月、3カ月)を選択し、期間に応じた金額を支払う。それぞれの価格は1ヵ月:1,800円、2カ月:3,400円、3カ月:4,800円。sonar-uサイト上で支払い予約、予約後に現地(ライブハウス)で支払う形式。
・現地支払をした日からフリーパス期間がスタート。ユーザーが選択した期間内はsonar-uサイト内に掲載されているライブが無料で楽しめる。但し、ライブによってはドリンク代(500〜600円程度)等別途費用がかかる場合がある。
・フリーパス購入後は、ライブの参加予約はsonar-uサイト上から行う。キャンセルは前日までにサイト上から行う。
・ユーザーは参加ライブのレビューをsonar-uサイトに掲載が可能
・ユーザーは登録アーティストの中から特に応援したいアーティストとして「サポートアーティスト」を選定できる。

対アーティスト

・運営事務局による審査通過後、sonar-u登録アーティスト(u-artist)となる。
sonar-u主催、もしくはsonar-u登録オーガナイザーの主催イベントにノルマ0で出演が可能(ライブ活動の積極化促進)
sonar-uユーザーが選定する「サポートアーティスト」となると、当該ユーザーの月会費の一部を受け取ることができる(活動サポート)。
sonar-u提供の全てのライブ、イベントに無料で参加可能(新規出会いの創出)。

対オーガナイザー

・運営事務局による審査通過後、sonar-u公認オーガナイザーとなる。
・自らのイベントにu-artistを出演料なしでブッキングできる(ブッキングの円滑化)
sonar-uにてイベント告知が可能。アーティストサポーターからの情報拡散も期待(宣伝効果増)
・u-artistブッキングにより、sonar-uユーザーのイベント参加が見込める(集客力増)

現時点で考えられる課題点、Sonar-uに期待したいこと

本サービスの特徴は、言うまでもなく「フリーパス期間中はチケット代なしでライブを見れること」(かつ、比較的低価格)になります。そこから考えると、登録ユーザーのボリュームゾーンは、比較的イベントに行く時間を取りやすい「学生」になるのではないでしょうか。

その場合、別途発生する費用の積み重ねがどの程度参加行動に影響を与えてくるのかはこのサービスの趣旨実現に向けて大きなポイントになってくるのではないかと思います(毎回ほぼ500円かかるとしたら学生には結構厳しいのではないでしょうか)。さらに、(細かい部分にはなりますが)キャンセル手続きについても、サイトから直接できるのではなく事務局に都度メールを送らなければならないという手間がかかるため、スマホ世代には面倒くさく感じ無断キャンセルが発生する危険性もある気がしています。

また、「サポートアーティストの仕組み」は、登録アーティストにとってはとても重要な関心事になるでしょう。現時点での情報では、アーティストがsonar-uから得る事ができる収益はサポートアーティストに選ばれた場合のユーザー月会費の還元のみだからです。Sonar-uに参加することで、長期的に見ればファン獲得や自分たちの出演イベントへの集客が見込めるとはいえ、毎回無料のライブを続けていくモチベーションを維持していく事はとても大変なことだと思います(ともすれば、同じ時間を少しでも収益が上がる別のイベントや自主企画に使おうと思い立つアーティストも現れるでしょうし)。

運営側の運営費や収益を考えると、1人あたりのユーザーから得られる還元額はそう大きなものにはならないと思いますが、それゆえ1ユーザーあたりが選定できるサポートアーティスト数やどのような手続きでサポートアーティスが選出されるかという仕組みの見える化は、sonar-uを成立させ続ける基盤となるアーティストの囲い込みにとって非常に重要だと思います(余談ですが現時点での情報だけ見るとu-artistのブッキングが無料ででき、一方で自主企画のチケット代は得ることができる公認オーガナイザーが一番得している気が・・・・)。

「新しい音楽との出会い」という同じコンセプトを持ちながらも、いつでもどこでも手持ちのデバイスからアクセスすることができる定額制音楽聴き放題と比べ、ある程度まとまった時間が必要かつ会場に足を向かわせねばならないライブ見放題では、環境設定に大きな差があるように思います。しかしながら、聴覚だけでなく触覚や視覚、嗅覚も含めた「場」でなければ体験できない出会いというものがライブハウスには確かに存在するわけで、それらとの接触機会を増やそうとするSonar-uの想いは共感できるし、応援していきたいとも思っていますので、今後もウォッチしていこうと思います(とりあえず、まずはプレサイトに登録しました)

 

Record Store Day 2015の話

※2回に分ける予定でしたが1エントリーにまとめました

結構日が経ってしまいましたが、4月18日(土)はRecord Store Day 2015(以下、RSD)でした。僕自身、13年末にレコードプレイヤーを手に入れて以来、フィジカル音源の購入は専らアナログばかりになっているため、RSD当日もとても楽しむことができました。

今回は、昨年のRSD2014レポ(vol.1vol.2)に引き続き、今年のRSD2015について僕なりに感想をまとめてみたいと思います。

そもそもRECORD STORE DAYとは

RECORD STORE DAYとは、配信やECサイト、ディスカウントストアの出現によって身近な街の小さなMUSIC SHOPがなくなりつつある現状に対して、RECORD STOREのオーナーであったChirs Brownが発案したもので「レコードショップに出向き、レコードを手にする面白さや音楽の楽しさを共有する」年に一度の祭典です。2008年4月19日にサンフランシスコのラスプーチン・ミュージックでMetallicaがオフィシャルにキックオフ。以降、毎年4月の第3土曜日に開催されており、現在ではアメリカをはじめ世界21カ国で数百を数える独立資本のレコードショップが参加を表明しています。数多くのアーティストが一体となり、貴重な限定アナログレコードやグッズなどのリリースを行っているほか、世界各地でイベントが開催されています。
 - RECORD STORE DAY JAPANのHPより一部抜粋

太字にした部分が最も端的な説明かと思いますが、要するに「街の小さなレコード屋に足を運ぶ人を増やし、レコードショップの面白さを体感してもらうためのイベント」がRSDです。また、RSD当日を盛り上げるためのアンバサダー(大使)にビッグアーティストが就任することも毎年の話題となっており、本国アメリカではMetallicaIggy Pop、Jack White等豪華な顔ぶれがアンバサダーを務め、RSDを盛り上げてきました(2015年はFoo Fightersのフロントマン・Dave Grohl)。
日本ではアメリカよりも4年遅れて2012年にスタートし、今年で4年目を迎えました。アンバサダー制度は昨年から導入され、記念すべきアンバサダー第一号はレコード好きとしても知られているASIAN KUNG-FU GENERATIONGotch氏が、第二号となる今年はTHE BAWDIESROY君が就任しています(昨年、僕は「2015年のアンバサダーはサカナクションの山口一郎」と予想しましたが見事に外しました 笑)

僕のRSD2015

<購入リスト> ※アーティスト名「タイトル」
①ROTH BART BARRON「Chocolate Demo」
②SHORTSTRAW / SAWAGI「OMG / Fuss uppers」
③マイミーンズ「君のマインズ」
tofubeats「lost decade PVC」
⑤The Pen Friend Club「I Like you」
⑥KONCOS / Special Favorite Music「きつねのくに / Summer serve」
⑦Noshow「All Goes Well」
⑧PUNPEE ft.Sugbabe「Last Dance(We Are TANAKA)
Foo Fighters「songs FROM THE LAUNDRY ROOM」

昨年は10枚購入しているので1枚少ないですね。洋楽はFoo Fightersのみ購入しました。ちなみに狙っていたけど手に入れられなかったのは「Ryuichi Sakamoto + U-zhaan」でした(全く見かけませんでしたよ、これ)。当日回ったお店は以下の通りです。

<新宿>
TOWER RECORDS新宿店 ②DISK UNION新宿PUNK MARKET
<下北沢>
①DISK UNION下北沢店 ②JET SET下北沢店
<渋谷〜原宿>
TOWER RECORDS渋谷店 HMV record shop 渋谷 ③岩盤④BIG LOVE

昨年よりも訪問店舗数が減りました(11店舗→8店舗)。昨年は足を伸ばした秋葉原には行かず、新たなお店としてはHMV record shopが増えた感じです(ちなみにHMV record shopは限定レコードの圧倒的な品揃えに加え、一部中古品の50%OFFセールを行っており、さすがレコード専門店という感じでした)。理由を考えてみると、昨年よりも割と欲しかったレコードが容易に手に入ったことが大きいかと思います。昨年とほぼ同じ、午後から動き始めたにも関わらず、売り切れで手に入らないみたいなことはほとんどありませんでしたし、買わなかったものでも店頭に並んでいるのを沢山見かけました。これはおそらく、各レーベルが昨年のRSDよりも今年は力を入れており、プレス数を増やしていたのではないかな、と読んでいます(実際、あるレーベルの友人は「今年はプレス数が多くてプレス工場がパンク気味みたいな話をしていました)。

RSD2015の盛り上がりはどうだった?

感覚値で言えば、昨年よりも盛り上がっていたと思いますが、まずはデータをいくつか見てみたいと思います。

参加店舗数

RSD2014:約100店舗 → RSD2015:158店舗 RSD JAPAN HP参考
全国的に見て約60店舗増えています。RSD参加はRSD事務局に店舗側から申請をするという流れ(その後に事務局側で審査を行っているかは不明)を考えると、RSD自体の認知度・注目度が高まっていること、そして事務局の広報活動の効果が上がっていると言えるのかもしれません。
一方で、店舗数だけでなく店舗名まで見てみると、今回の参加数店舗数増に寄与しているのがTOWER RECORDS(以下、タワー)であることが分かります。2014年は各地の大型店舗のみの参加だったタワーですが、今年はほぼ全店で参加していることが分かります(参加店舗がタワーのみという県も複数見受けられる)。タワーの全面参加によってRSDは拡大したと見ることもできるわけですが、単純に喜んでいていいのかという疑問も感じていたりもします(後述)。

リリース数

RSD2014:44タイトル → RSD2015:69タイトル RSD JAPAN HP参考 
あくまで国内リリースのみの比較ですが、2014に比べて15タイトル増えています。若手アーティストのリリースやHMVがリリースした過去作品のリヴァイナル化などがリリース数が伸びた理由の1つかもしれません。また、上記69タイトルはRSD事務局が公認マークを出しているタイトル数ですが、公認マークなしでレコード屋独自のタイトルを少数ながらリリースしているところもあるため、実際にはもう少し多くなるのはないかと思います。

①②の数字から考えると、RSDは2014年に比べ確実の盛り上がりが増しているのではないでしょうか。
また、当日、各レコード屋のRSD取り上げ方も昨年以上のものがありました。例えばタワー渋谷店は入り口入ってすぐのところに大きくRSD商品を並べたブースを展開したうえでブース中心にDJ卓を設置しイベントを行っていましたし(各階でもイベントやっていたようです)、タワー新宿も邦楽・洋楽各フロアのエレベーター前にRSDエリアを展開していました。HMV record shopでは店舗奥に設置したイベントエリアでDJやトークイベントが行われ、入り口前にはRSD作品エリア、その横も中古レコードのセールコーナーとなり店舗内がRSD一色になっていました。
極め付けはテレビの撮影クルーを多数見かけたことです。昨年はほぼ見かけた記憶がないのですが、少なくても今年は日テレ、フジテレビのクルーを見かけました(日テレではNEWS ZERO内でRSD特集が放送され、友達がインタビューを受けていました 笑)。世界的に起きつつあるレコードブームは、「なぜこの時代にわざわざ不便なレコードなのか?」という疑問も相まって、カルチャー的にもビジネス的にも注目されつつあるとピックであり、そういった状況下でやってきたRSDはテレビ的に見ても注目すべきネタだったのかもしれません。

こう見ると数字的に見ても状況的に見ても、RSDはますます盛り上がりを見せてきていると言っても良いのかもしれません。実際、昨年に比べて幅広い世代の人がレコードをディグっている姿を見かけましたし、各店舗で大きく展開されるレコードコーナー、街中でレコードサイズの袋を持って歩く人々の姿を見てレコードに興味を持った人もいたのではないでしょうか(レコードを持って原宿で信号待ちをしている時に、大学生くらいのカップルに「今日レコード持ってる人いっぱい見るんですけど、何かあるんですか?」って話しかけられました)。盛り上がりを見せつつあるRSDですが、一方で昨年に引き続き、いくつかの課題や今後への期待点のようなものも感じました。

RSD2014で感じた課題は2015でどう変わっていたか

僕は、昨年のRSDレポ内で「RSD2015に向けて」としてRSD2014に参加して感じた課題を3つ書きました。

①RSD限定商品の通販問題
②RSD海外限定商品の充実
③RSD参加店舗の充実

これらについて、RSD2015ではどのような変化があったのかを考えてみたいと思います。

①RSD限定商品の通販問題

RSD限定商品は開催趣旨の観点から「当日から1週間後から通販可(商品によっては2週間後」というルール(※当時 2015では2週間後に統一されたようです)が設けられています。しかしながら昨年、一部店舗や通販サイト限定商品の予約が行われており、しかもその商品がアンバサダーであったGotchの作品であったことから議論が巻き起こりました(詳細はVo.ゴッチの日記)。
一方、今年は現時点(5月1日)でこのような問題は発生していないようようです。これは昨年の反省を踏まえ、事務局ならびに各レコード会社がRSDのルール遵守の徹底を呼び掛けた結果なのではないかと思います(以下はBIG LOVE店長のツイート)


こういった働きかけのおかげで、当日レコード屋にみんなが足を運ぶという光景が実現できたのではないでしょうか。

②RSD海外限定商品の充実

昨年に比べ、RSD当日に店頭で海外限定レコードを多く見かけました。勿論、海外では当日に数百タイトルがリリースされているので取り揃えでいけばその数%程度なのかもしれませんが、それでも昨年に比べて多くのタイトルを目にすることができました(狙ってたポール・マッカートニーは見つけられず。。。)。Twitter上で検索するとRSD当日に海外限定レコードを手に入れている人も多く見受けられます。比較的タイトなスケジュールの中、海外限定品を輸入し、海外での発売日と同日に店頭に並べるということは、かなり前から動く必要があり、各店舗共に骨が折れることもあったのではないかと推察されます。ただ、RSD当日に海外限定品が多く並ぶことで洋楽ファンも取り込むことができるようになり、RSD参加者の裾野が広がるという効果が出るのではないでしょうか。
一方で、海外限定品を多種かつ多数見かけたのはHMV record shopとタワーだったことを考えると、大手チェーン店だからこそ実現できたのでは?という問いが生まれてきます。昨年、あるレコ屋の店員に「海外限定品は海外のディストロやレコード屋と個人的にパイプを持ってるレコード屋やバイヤーのみがそのつてを使って仕入れを行っている。これが腕の見せ所。」との話を聞きました。ただ、仮に大手チェーンの規模の利益で海外限定品の充実が図られているとしたら、こういった面白みみたいなものとは距離を感じずにはいられません。この「RSDにおける大手チェーンと個人レコード屋」みたいな話は最後に触れてみます。

③RSD参加店舗の充実

上記で触れているように2014年に比べ約60店舗増え、36都道府県で参加店舗があるというデータから見ると数で見る充実は増えています。一方で、上記でも触れたとおりタワー1店舗のみが参加という県も少なくなく、独特の色をもった個人経営のレコ屋が様々参加するという意味での参加店舗の充実は相変わらず図られていません。

昨年末、参加をしている音楽だいすきクラブでRSDに関する話題になった時、「RSDはあくまでも都市圏のみで盛り上がっている現象で地方では置いてきぼり感がある」という感想がいくつか出たのですが、1県に参加店舗が1店舗のみという現状の場合、居住地によっては参加したくてもできない状況になるわけであって、国内全域で盛り上がるRSDというにはまだまだ先は長いな、という感覚です。

地方にも大小合わせて様々なレコード屋が少なからずあるはずで(ゼロではないはず)、彼らが多く参加し、RSD当日の地域格差が出来る限り小さくなる状況を実現する為になにをすべきなのか、これは今後も事務局のみならず参加する僕らも含め、みんなで考えていかなければならないことなんだろうなぁ、と思います。

と、昨年感じた課題を中心に今年の状況を簡単に振り返ってみましたが、この3つを通して僕が感じていることは以下の通りです。

日本のRSDは本来の趣旨を実現できているのか

冒頭に触れたとおり、RSDの趣旨は街の小さなレコード屋に足を運ぶ人を増やし、レコードショップの面白さを体感してもらうこと」にあります。その日に限定レコードがリリースされることも、一定期間は通販が禁止されていたり限定レコードの事前予約が認められないことも全ては元気のなくなりつつあるレコード屋に直接足を運んでもらうことの実現のためです。RSDを始めようと思い立った人達が盛り上げようと思っていたのは全国に何店舗も展開しつつイベント開催などにも力を入れながら利益をしっかり上げることができる大型チェーンではなく、資本の小ささを店主の個性でカバーしつつレコードやCDを店頭に並べる街の小さなレコード屋であったはずです(勿論、僕自身大手チェーンの存在自体を否定しませんし、よく利用もしています)。

一方で、今の日本のRSDの現状を見ると、参加店舗には大手チェーンが目立ち、それらの店に集中して限定レコードが入荷され(タイトル数も枚数も)、それらレコードを求めて多くの人が大手チェーンを中心に足を運ぶという事態が発生しています。

レコード好きのみなさんの中にはきっと贔屓にしている街のレコ屋があるはずです。僕にもあります。RSD当日、よく足を運んでレコードを買っている原宿のHi-Fi Recordsは通常営業を行っているだけでしたし、下北沢のWEEKEND RECORSは「本日はRecord Store Dayなのでお休みします」との張り紙を貼ってシャッターを下ろしていました。昨年触れた高円寺や西荻窪のお店たちは今年も参加していません。
これには色々と事情があるのかもしれませんし、様々な思いがあるのかもしれません。ただ、こういう街のレコ屋が積極的に参加し、こういう場所にこそ限定版が集まり、それを求めて人がやってくるという構図が本来のRSDなのではないでしょうか。こういじょう状況が生まれていかなければ、RSDは大手が「レコード」という商品で利益をあげる日になってしまう時がいつかくるかもしれません。RSDは街のレコード屋を足を運んで盛り上げる日であり、限定レコードは目的実現のための手段です。それが目的化しつつある現状が押し進んでしまうことには不安を感じます。

目的達成のための手段を増やす、ということも1つの手なのかもしれません。RSD当日に大物アーティストが街のレコ屋でサプライズライブを行う。アメリカでは毎年行われている光景ですが日本ではまだまだ一般的な光景にはなっていないようです。

もちろん、日本でもRSD当日にDJイベントやトークイベント等開かれてはいます。ただ、Foo Fightersのようなスタジアム級のアーティストが小さなレコ屋の店頭でライブをするなんていう状況はまだ生まれてきていません。街の小さなレコ屋でアジカンやBAWIDIESといった武道館クラスのアーティストがサプライズライブを行うような状況が各地で行われるようになれば、それを見に人が集まり、結果としてレコ屋の面白さに気が付けるきっかけを生むことができるかもしれません。

色々と書いてきましたが、RSDはとても良いイベントだと思うんです。みんながレコード屋をめぐりながら情報交換をして楽しむ1日は、音楽好きにはとても幸せな光景に見えます。だからこそ、毎年毎年課題を見つけ解決し、「街のレコード屋の魅力を伝える」という本来の趣旨実現を最大化できるようになっていってくれればと思います。そして僕自身、ただ問題を指摘するだけでなく、具体的になにか役に立つことができないかなぁと思い始めているところでもあります。日本で始まり、来年で5年目を迎えるRSD、今後も注目していきます。

残響SHOP閉店の話

■2015年5月10日 残響SHOP閉店

本日(15年3月9日)、残響レコードが運営するレコード屋「残響SHOP」が15年5月10日いっぱいで閉店することが発表されました。

 

HPによると「通常業務と店の運営の両立が難しく続けることが困難」ということが主な理由のようです。渋谷でちょっとした時間が出来た際にはよく立ち寄っていたレコ屋なので個人的にもとても残念ですし、Twitter上でも閉店を惜しむ声が次々に寄せられています。

 

■革新的な手法が新鮮だった残響SHOP

残響SHOPといえば、「残響系」という括りを生み出した残響レコードが運営するだけあって、ポストロックやエモをベースにした勢いのある若手バンドに出会えるという圧倒的な安心感がありましたし、CDやLPだけでなく楽器周りの機材を取り扱っていることも新鮮でした。

また、アーティスト名やタイトルを隠したCDを視聴して気にいったモノを購入してもらうという「ブラインド販売」という手法はとても画期的でした。 誰かが編集した事前情報による先入観を徹底的に排除したうえで、自らの耳で聴いて良いと思ったモノを購入してもらうという手法は、情報戦によるPRが主流になっている状況に対するアンチテーゼ的なアプローチで「純粋に様々な音楽に触れてもらいたい」というショップ側の想いを体現したうえ、結果もしっかり出すという点で注目を集めていました。 参考:Drillspinコラム第34回:店頭のCDを見せずに聴かせたら売上が4倍に伸びた!

 

また、「残響塾」と称した音楽周りに関する様々なテーマのワークショップを店内とustreamで行う等、音楽との関わり方を消費者である客側と共に考えていくという試みも行い、とにかく音楽に対して自ら行動をとっていってる人達だなぁとの印象が強かったです。

ただ、個人的には残響SHOPの魅力は、音楽好きが集まって交流することができる「溜まり場」的要素だったのかな、と思います。 特に印象的だったのが店員でした。レコ屋の店員というと気難しく話しかけづらそうな強面系(こういう人は仲良くなるととても優しい)や、必要なことは話さず淡々と仕事を行う系(大手チェーン店に多い)のどちらかが多いんですよね(嫌いじゃないけど)。 一方で、残響SHOPの店員はいつも明るく、眺めているCDの紹介や目の前のお客さんが好きなアーティストに近いアーティストをリコメンドしてくれたりと積極的にコミュニケーションをとってくれます。また、好きな音楽や先日見たライブの話でお客さんと盛り上がっている姿を見かけることもしばしば。時には好きなアーティストがかぶったお客さん同士を店員が繋いでいるところをみたこともあります。概して音楽好きは自らが生活しているコミュニティで同じ温度感で盛り上がれる相手がいることが少ないため、こういう関わり合いは好意的に受け止められることが多いように思えます(逆に、静かに音楽を探したいって人には向かない店かもしれませんが・・・) 。

一人一人のお客さんと深いコミュニケーションを取っていくことは店の効率性という観点からはあまり好ましくないのかもしれません。店員の数もそこまで多いわけではないので、あるお客さんと盛り上がっていることによって他のお客さんの対応が遅れるという事態も起きかねます。 ただ、残響SHOPの店員たちを見ていると「この人たち、本当に音楽が好きなんだろうなぁ」と感じさせる接客を見ていると、そんな対応の遅れもどことなく許せてしまったり、「ちょっと時間が出来た時にここに来れば音楽の話をしながら時間を過ごせる」という安心感のもと、いつの間にか足を運びたくなっている自分に気が付きます。

こういうコミュニティ要素は、一昔前にあった個人経営のレコ屋には見受けられたこともあったのですが、ここ最近はそういったレコ屋がなくなってきていたので、僕にとっては懐かしく、若い世代の子達にとっては新鮮かつ貴重だったのではないでしょうか。 CD不況と言われ街のレコード屋が次々に姿を消していく中、新たな取り組みで客とコミュニケーションしながら結びつきを強めていった残響SHOPは、ある意味でとても稀有で貴重な存在なのだと思います。閉店まではまだ時間があるので、僕もちょいちょい足を運んで交流を深めていこうと思っています。また、店長でありcinema staffのギタリストである辻君は都内にレコ屋をオープンさせるため行動しているとのことなのでこちらも要注目ですね。

ではではみなさん、渋谷は残響SHOPでお会いしましょう!